アメリカの影の作品情報・感想・評価

「アメリカの影」に投稿された感想・評価

ハリウッドのメロドラマとは全く異なったストーリー
とにかく音楽かっこいい。

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ発のヌーヴェル・ヴァーグ。
肌の色が微妙に異なる3兄妹と、その友人達。ニューヨークの若いカルチャーと、軽いレイシズム。
明確なストーリーはないのだが、カサヴェテスと俳優達の創る、自由な空気感が心地よい。
古典的ハリウッド映画とは全然違う撮り方(180度ルールの無視など)のアメリカ映画だが楽しく観れた。即興的に撮られたとラストで出てくるが、レリアが文芸サロンで指摘されたり、処女を失った際に呟いたりする、実存的な認識をテーマとして見ることが出来るかなぁとも。
闘う監督と言ったらアルドリッチとカサヴェテスだと連想してしまうのは僕だけだろうか。
本作でもそれは大いに現れる。結婚、男女、愛について語り、映画を作ってきた彼。本作ではアメリカという超でかい社会への眼差し、そこで生きる陰に隠れた、日陰で暮らす黒人と郊外で暮らす人間たち。ジャズに彩られ、モノクロの映像も非常に心に残る。
最後、一人去っていく主人公の後ろ姿は、『チャイニーズブッキーを殺した男』を思い出す。
キャストが初心者、セリフも全編インプロなのは凄いと思うが、単純に作品としての強度はどうなのか。50年代に「ちょっとした人種問題」を扱っているのも物珍しさがあるものの、結局何を言いたいのかはイマイチ分からない。デビュー作とのことで、これ以上の追求は控えよう。
hinano

hinanoの感想・評価

3.5
観たことがある作品のはずなのだが、内容が全く記憶に残っていない。ジャズが効果的に使われていて、自然にストーリーが進んでいく。
7子

7子の感想・評価

-
トリオってなんでこんなにも見ていて心躍るのだろうか。兄弟妹、男3人組、女1人に男2人、アーティストとマネージャーとオーナー、、そのうちそれぞれにペアがあり、ひとりひとりが抱えるものがあり、、楽しい〜!そしてかっこいい〜!久々にニューヨークにときめく。
全編に流れるジャズ、白黒の画面に映し出される黒人と白人。必要以上に顔が近づいたとおもったら、とぎれとぎれに場面が変わる。普段見慣れない映像に、頭のスイッチを切り替えるのが難しかった。
正直見にくい映画なのだけど、つまらないわけじゃない。どこかジム・ジャームッシュらしいと思ったけど、やっぱり影響を受けてるらしい。
しかし、驚くべきはこの年代で人種のアイデンティティを題材にしながら、メインは男女の恋愛であるところ。映画史に映されなかったリアルがそこに存在することを感じさせる。
yuka

yukaの感想・評価

3.9
「ちょっとした人種問題」を扱うカサヴェテスの処女作

黒人と白人の血を引く三兄妹はそれぞれ肌の色が違う

黒人的な外見の長男
中間的(どちらかと言うと白人的)な外見の次男
白人的な外見の妹

倒錯した差別意識が彼ら自身の中にも見える

シナリオなしの即興演出とのことだけど間延びしたアドリブ感が全く無くてホントに?と思うくらい
ryo0587

ryo0587の感想・評価

2.5
原題は『影たち』の意で、タイトル通り明確な目的や筋書き、話の展開もないままゆらゆらと日常をただただ漂うだけの若者の姿が続く作品という印象を受けた。

明らかに肌の色が違う3人が兄弟妹ということで、若干困惑

演出も即興らしいため、本作自体が伴奏に使われているジャズのようなものか。映像版ジャズ?

いわゆる普通の映画に慣れていると疲れる笑

新しい方法論の提示とその実践における嚆矢という意味で映画史的に重要なのはわかるが純粋に楽しめるかと言うと人を選ぶ気がする。。。

同じ監督作なら『グロリア』や『ラヴ・ストリームス』の方が好き(この感想は続けて観た『フェイシズ』鑑賞後、より強くなった笑)
>|