アメリカの影の作品情報・感想・評価

「アメリカの影」に投稿された感想・評価

NOOO000ooo

NOOO000oooの感想・評価

3.5
カサヴェテスの処女作であり、台本のない即興的演出でありチャーリー・ミンガスの即興的ジャズ映画とも言われインデペンデント映画の原点と言われる今作は、ニューヨークのアート・シーンに関る黒人3兄妹を中心にアメリカの影である肌の色問題をベースにセリフは役者の即興でなされるという実験的なもの。物語自体に面白さはさほど感じないが、兎にも角にも50年代ビート時代のNYの街並みや古さを微塵も感じない登場人物やファッションなど充満するJAZZYなシャドーはめちゃくちゃ好み。
映画男

映画男の感想・評価

3.5
ジャズの即興と演出の即興。
黒人と白人。光と影。

どいつもこいつもワーワー喋って、騒がしい映画だなあと思いながら観てたが、たまに沈黙があったりして、それが劇的な効果を発揮。結局最後まで目が離せなかった。
atsuki

atsukiの感想・評価

4.0
カサヴェテスの処女作だけど、ベンが影に飲まれて、夜に消えてく姿を見ていると、物語構成的にカサヴェテスっぽくないのかなと思った。つまり、回帰じゃなくて、逃避してる。女を引っ掛け続けることなく、恋人をつくるべきだとうんざりするあたり。それは時代のニューシネマ運動に影響されているというか、実践しているからだと思うし、だから結末は最もドラマチックにさえ感じる。因みに、ゴダールの『勝手にしやがれ』と同年か。それでもヒューとループが仕事に戻るところは、これからのカサヴェテスと何ら変わりない。あとここで用い始めた即興演出が、後の感情的真実へと発展していくのか。
なすび

なすびの感想・評価

5.0
なんとお恥ずかしながら何気に初カサヴェテス!!!
最近よくMUBIとかで好きな映画監督が好きな映画をよく調べててカサヴェテス作品頻出してるしけっこう前からかなり気になってはいたけど、有名な作品がどれも評価高くて逆に手出しにくくなってました…!ジーナローランズの顔も怖いし(?)彼女も出ていないまずはデビュー作から!!笑

おっしゃれ〜〜JAZZミュージックが流れてて都市舞台の映画大体最高。フランス映画ぽい。「勝手にしやがれ」「大人は判ってくれない」とほぼ同時期らしい。ヌーヴェルヴァーグほどは斬新な映像ないけど明らかにヨーロッパの映画監督に影響受けてるのは確か。これまたMUBIでカサヴェテス監督の好きな映画調べたらカールテオドアドライヤーとかデシーカ、フェリーニ、ヴィスコンティのネオレアリズモ好きつつフランクキャプラ、エリアカザンも多く挙げてた。面白い
https://mubi.com/lists/films-and-filmmakers-john-cassavetes-admired

お話も特に大きな事件とか起こらない好きなタイプ

そして!!!レリア役のレリアちゃんめちゃくちゃ顔可愛い!ド派手な顔立ち美人!サイコー!きてる服とかアクセサリーも似合ってておしゃれ。お兄ちゃんたちに大切にされて甘やかされて育ってそうで、男と対等に生きてる感じもすごく好み。「突然炎のごとく」のカトリーヌ的女性像で、公園で2人の男と腕を組み前からやってきた男とキスをする感じほんと「突然炎のごとく」の先駆けかよってびっくりした!!!🔥

せっかくなのでこのままU-NEXTにあるカサヴェテス作品古い方から少しずつ見ていきたいと思います!期待しすぎてたけどけっこう好きだ😳ヤッター!

はぁ…今日見た三本どれも前から見たかったやつで充実感が半端ない、満たされました☺️(学校サボったことは秘密)
No.346[ジャズの軽やかな音色と即興演出で紡ぐ現代アメリカ人の肖像] 76点

最初に"1001の映画"を題名だけデータで拾ったときカヴァレロヴィッチの「影」だと勘違いしていたカサヴェテスのデビュー作。ジャズの軽やかな音色と即興演出で紡ぐ現代アメリカ人の肖像。ラストシーンで不良仲間から離脱した白人の男がニューヨークの寒空の下でタバコを吹かしながらとぼとぼ歩いていく姿に全ての物語が集約される。しかし、カサヴェテスが勝手に作ったルールに縛られすぎている感じがして"自由さ"は感じなかった。それがそのまま主題に結びついているのは単なる偶然だろう(多分)。

あの二人が兄弟ってのは誰でもビックリしちゃうんじゃないの。
徹底的なリアリティ。
それ以上でもそれ以下でもないと思った。
稲生

稲生の感想・評価

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久々の鑑賞
初期作とのこともあり30度カット問題やそもそもピントが合ってなかったりもする箇所があったが割と感動した
何回でも見たい
即興演出による三人の演技、と、彼等に当時のアメリカの風俗、人種問題を当て込んだことによるリアリズムは生々しいというより、生き生きとそこに息づいている。リアルタイムで当時を眼差そうとすればやはり批判的ベクトルで時代を語ってしまいがちだが、カサヴェテスの眼差しは問題全て引っくるめて時代を愛おしく、しかし誠実に照らしているように思う。カット・音声の繋ぎのぶつ切り感、更には画面に傷が所々というインディペンデントならではの荒削り感が全ていい方向に働いているし、だからといって構図・画角(特に終盤!)は挑戦的且つ計算されている。とか言いつつでも単純に無条件に好きだなぁって思う映画。「もっと観たかったのに、、」って久しぶりにがっくしきた笑。
McQ

McQの感想・評価

4.0
VHSの時代に観たので全然覚えておらず再鑑賞、、汗

デビュー作にして挑戦的且つ破壊的!(言い過ぎかも、、)後の作品へと繋がる風味がぷんぷんと、、

注目すべきは即興とは思えぬミラクルなセリフ回し!

これには多くの監督方が嫉妬しただろうし、こんなの映画じゃねぇ!と突っぱねる方も少なくないかと、、(^^;

混血(白人と黒人)の3人兄妹を主軸に交わる人と人との繋がり。

そこから生まれる化学反応とは??

肌の色の違いで拒絶反応を起こす者もいれば、同じ色でも対立したり、あるいは庇ったり。

その中で家族の絆が如何なる反応を起こすのか?

余程の自信や役者への信頼がないと即興演出なんて出来なそうだけど、デビュー作でそれが出来てしまうのは、センスだけでなく、役者業をこなしつつ地道に土台(人望)を築いていたからこそ成せる技!
かなり習作的な向きが強いけど、50年代当時のニューヨークの風俗を垣間見ることが出来てなかなか興味深い。

音楽がいいなと思って観ていたらミンガスだった。
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