アメリカの影の作品情報・感想・評価

「アメリカの影」に投稿された感想・評価

McQ

McQの感想・評価

4.0
VHSの時代に観たので全然覚えておらず再鑑賞、、汗

デビュー作にして挑戦的且つ破壊的!(言い過ぎかも、、)後の作品へと繋がる風味がぷんぷんと、、

注目すべきは即興とは思えぬミラクルなセリフ回し!

これには多くの監督方が嫉妬しただろうし、こんなの映画じゃねぇ!と突っぱねる方も少なくないかと、、(^^;

混血(白人と黒人)の3人兄妹を主軸に交わる人と人との繋がり。

そこから生まれる化学反応とは??

肌の色の違いで拒絶反応を起こす者もいれば、同じ色でも対立したり、あるいは庇ったり。

その中で家族の絆が如何なる反応を起こすのか?

余程の自信や役者への信頼がないと即興演出なんて出来なそうだけど、デビュー作でそれが出来てしまうのは、センスだけでなく、役者業をこなしつつ地道に土台(人望)を築いていたからこそ成せる技!
かなり習作的な向きが強いけど、50年代当時のニューヨークの風俗を垣間見ることが出来てなかなか興味深い。

音楽がいいなと思って観ていたらミンガスだった。
RYUYA

RYUYAの感想・評価

3.5
カサヴェテスの一作目。
いきなり『SHADOWS』とか、かっこよすぎかよ。
脚本なし、全部即興、FUCKメソッド、これぞカサヴェです。
混血種の三兄妹、それぞれのむかつき。
白黒映画で、白と黒に分けられない人間を描くことの潔さと切なさと心強さと。
基本することない奴らしか出てこないのに、こんなに魅せれるのって、本当に謎の謎の謎。
カサヴェテスの脳みそペースト状にして小ちゃく切ってガムにしてずっと噛みたい、そんなキモチ。
アメリカの影。
2度目。ジャズってるカサヴェテス。
映画で用いられるジャズのルーツも元は人種差別に由来することを考えるとかなり処女作から挑戦的な映画だ。
ayaka

ayakaの感想・評価

3.5
📖 ★★★☆☆
🤣 ☆☆☆☆☆
😢 ★★☆☆☆
😱 ★☆☆☆☆
🤩 ☆☆☆☆☆
💏 ★☆☆☆☆
呑芙庵

呑芙庵の感想・評価

4.0
即興演出だって気にしないで観てしまった、ちょっとキモく感じられる間、チャールズミンガス的。



パーティーデブちぎれるとこが良い。

「世界一だよ」と言われて機嫌をよくするマネージャーの顔がめっちゃよかった。
なるほどね。「カサベテス=レイン・ドラマ・ワークショプ」というのは、リー・ストラスバーグのアクターズスタジオの「メソッド」とよばれる演技法へのカウンターのひとつだったんだね。

メソッドが役作りのために俳優が自分の精神を掘り下げるような努力を強いるのに対して(ヨーロッパの例えばマストロヤンニなんかは、真面目すぎるメソッドに対して「演技はただの遊びにすぎない」と顔をしかめてみせていたっけ)、カサバテスは一種の即興で演技を構成してゆくとするわけなんだね。だから音楽がジャズなんだ。それもチャールズ・ミンガスのベースなんだな。

でも、即興を誤解してはならない。即興によって音楽が立ち上がるまでには、セッションを重ねて方向を探ってゆく必要がある。それぞれのミュージシャンが、その場に立ち上がる他の音を聞きながら、自分の音を絡めてゆき、それでいて全体にまとまめ、グルーブを立ち上げるような即興は、もしかするとスコア通りに感情移入しながら弾く演奏と同じくらい、場合によってはそれよりもずっと難しかもしれない。

最近の日本映画では、たぶん是枝裕和さんなんかも、セットで即興的なセッションを重ねながらシーンを作ってゆくという、カサベテスのような、反アクターズスタジオ的な演出をしているみたい。

アクターズスタジオといえば、そりゃ有名な俳優が多いけど、個性が強すぎてね。ハリウッド的スターシステムとしてはよいのかもしれないけれど、なんといえばよいのだろう、軽やかで自然な驚きがない。演技はどこまでも演技であって、たしかに歌舞いているから拍手は起こるのだけど、どこまでもフィクション。

ところがカサバテスは、ローマでフェリーニが『甘い生活』を撮っているころ、ニューヨークでこの『アメリカの影』を立ち上げていたわけだ。ワークショップに参加した彼らはどこまでも俳優にとどまりながら、その意味で「影」(Shadows)であることに徹しながら、その現場でなければ生まれないものを立ち上げようとしたいたわけだ。

生まれてきたものは、ある種のジャズだ。イタリア系の18歳の少女(レリア・ゴルドーニ)が、なにごともなかったかのように平然とアフリカ系アメリカ人の歌手(ヒュー・ハード)の妹をやっているシュールさは、むしろ俳優たちが「影」であることを確認するだけではなく、そもそも人は「影」を通してしか人を見ないというあたりまえのリアリティを突きつけてくる。何もかもが混ざり合いながら、そこに新しいものが生まれてくる感覚は、まさにジャズ。その場所で出会ったものが、相互に影響を与えながら、変容して新しいなにかを生み出してゆく。

なるほど、ぼくのテーマにおもいっきり引き寄せて考えてみれば、ここにも模範的なコンタクト・ゾーンを見出せたということになる。

これは名作。いや、もはや古典だな。
Kuuta

Kuutaの感想・評価

3.8
混血の黒人3兄妹の生きる上での「不安」をめぐる小噺集。即興で、役者の名前をそのまま役名に当てる。アメリカのインディペンデント映画の源流。

人種問題や哲学的テーマを深く掘り下げるというより、当時の若者の生々しさを軽快なタッチで捉えている印象。淡々と場面を切り取ったり、顔のアップで表情を大きく映したり。伏線回収があるでも、見事な編集があるわけでもないし、世界中で繰り返されてきたような小さな日常の話なのに、奔放な演技とカメラワークと音楽のおかげか、不思議と引き込まれてしまう。ジム・ジャームッシュ作品のルーツとも言える。

黒人青年とレリアのダンスシーンとても良かった。パーティーを楽しめないベニーが目をぎらつかせながらNYを彷徨うラストは、ちょっとニューシネマ感の走りというか、タクシードライバーっぽさを感じた。77点。
あちゃ

あちゃの感想・評価

4.0
結構おもろい。何やっても繋がるって感覚がある。
男と女がダンスしてるときに、女がキレてなんか言われると反省して男に寄り添うところがさりげなくてステキ。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.5
 アメリカ映画界のアウトロー=カサヴェテスの監督デビュー作。意図的な演出なのかワタクシの映像再生機器の調子が悪いのか何なのか、どうも流れてるセリフや音声と画像が合っていなくて何秒か、いや、随分とずれていて、そこばっかりが気になってしまったw誰が今のセリフ喋ってるのかとか追うのに必死。でも逆にそれはそれでおもろかったりして。あの3人が兄妹ってのはどうしてもそうは思えない。構図とかとても面白かった。「好きな人とセックスしたらもっと相手のことが好きになってつながりあえて理解し合えると思ってたのに相変わらず他人のまんま」って嘆くとこ何だか身につまされた。それからJローランズ若い頃がとてもきれいで見惚れた・・と思ったらどうもローランズじゃなかったみたいですいません知ったかぶり笑。
>|