pompeii

リトル・ブッダのpompeiiのレビュー・感想・評価

リトル・ブッダ(1993年製作の映画)
-
美術やカメラワークにはうっとりしたものの、ストーリーは飛躍が散見されるし(特にアメリカ人家族がチベット仏教に魅了されていく過程)、輪廻転生の世界観に変革をもたらすような衝撃も特になく、あまりいい映画体験ではなかった。

ただ、西洋と東洋が仏教で繋がれるという点においてショーペンハウアー的試みが見られたのは良かった。東西を繋ぐ作品には何か惹かれるものがあるなと。あとは外連味満載だが「無常」を映像化している点も面白かった。

あとちょっと思ったのが、「ラストエンペラー」も含めてベルトリッチは東洋への関心が強かったのかどうか。もちろんテーマもそうだが、所々「ラストエンペラー」を彷彿とさせるシーンも見られた。



メモ
・苦楽の両極端ではなく、中庸を重んじる。
pompeii

pompeii