ほんとたまたまだが、これを観た次の日に例の報道があって驚いた、、、。
ちょうど観ていた頃に逮捕されてたんではなかろうか、、、と、妙な繋がりを感じる今日この頃。
『運命じゃない人』、『アフタースクール』、そして、これ、『鍵泥棒のメソッド』。
内田けんじの、3大作品、これにて走破。
どれにしても、この巧妙に仕組まれた脚本、伏線と回収の連続、ホントスゴい。
他の人が思いつきそうで思いつかない、ここまで仕込めない境地。
Filmarksでのレビューの件数の多さと評価の高さ、納得。
堺雅人、桜井。
売れない役者でいよいよあれこれ極まって命を絶とうとして死ねずに途方に暮れてて財布から出てきた銭湯のサービス券で銭湯へ。
香川照之、コンドウ。
伝説の殺し屋。“仕事”を終えて仕上げ中に渋滞にハマって袖についた血が気になって、、、銭湯へ。
そこで、コンドウ、石鹸踏んで派手にすっ転んで記憶喪失に。
そして、桜井、たまたまその現場に居合わせ、咄嗟の起点で倒れているコンドウと銭湯の“ロッカーの鍵”を入れ替える。
それでコンドウの人生を手に入れた桜井。
病院でふと目が覚めると自分は“桜井”らしい、ということになったコンドウ。
まさかの“コンドウが殺し屋”だということを知り始め仰天しながら“役者魂”で何とかあれこれコンドウをやりくりし始める桜井。
記憶が飛んでて右も左も分からない状態で“桜井”の記憶を思い出そうとするコンドウ。
この2人の入れ違った人生が錯綜する話、、、なのだが、ここでもう1人。
広末涼子、香苗。
信じられない几帳面さと計画性、謎の結婚願望を持つ性格の女性。
この広末涼子の美しさ、信じられない透明感、やはり、健在。
ただでさえ、“壮大に掛け違っていく”真逆の生き方してきた男2人の人生がぶつかる話なのに、さらに、ここで香苗がどう絡んでくるのか。
3人ともやたらと極端に性格が偏っている。でも、なんか妙な連帯感がある。
それが入れ違って、入れ違った上で出会う。
本当に伏線と回収が巧妙で、コンドウが思い出すのか、いつ思い出すのか、思い出したらどうなるのか、思い出してない間の出来事はどうなるのか、、、何もかもが気になって、先の展開を欲してしまう。
色々ややこしいけど、ややこしさから紡ぎ出される痛快なコメディ。
内田けんじ、この人がとんでもなくスゴい、と言うことがわかった。
※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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『matchypotterと映画の秘宝』
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
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