PARADISO

鍵泥棒のメソッドのPARADISOのレビュー・感想・評価

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)
3.5
2012年9月15日劇場鑑賞。

『運命じゃない人』の内田けんじ監督の最新作。
全編に渡って笑いの絶えない、上質なエンターテイメント。
主役の堺雅人はどちらかというと狂言回し的な役割で、実質の主役は香川照之かな。
とは言え、芸達者二人の絡みには観客大喜び。
広末涼子の生真面目キャラも良い感じで、のっけからホールを笑いの渦に巻き込んでいた。

作品に関しては自信を持って劇場鑑賞をお勧め出来る程の秀逸さ。
しかし、物語の肝である「そう来たか!」という仕掛けの種明かし後に来るストーリーのもたつきが、前作『アフタースクール』同様、今回も見受けられたなぁと正直感じた。
まぁ、そのリカバリーが『アフタースクール』に比べ、キチンと成されていたのは良かった。
ラストの演出にはニヤリとさせられたし。

個人的には、次回作では監督の新境地を見てみたい。
このまま山田洋次監督的な、作品へのアプローチを続けるのか。
その辺りが凄く興味有り。
 
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