イチロヲ

素顔のままでのイチロヲのレビュー・感想・評価

素顔のままで(1996年製作の映画)
3.5
無法者の元夫により愛娘を引き離されたストリッパーが、親権争いの裁判を進めるうちに、謎の殺人事件に巻き込まれてしまう。男を蕩かす美人ストリッパーの孤軍奮闘ぶりを描いている、サスペンス・ドラマ。

「ストリッパーの分際でえらそうなことを言うな!」と脅されている主人公が、ストリッパーの立場を利用しながら暗中飛躍。登場人物のキャラが立っており、黒人の相棒の「彼女をストリッパーと呼ぶなぁー!ダンサーと呼べぇー!」が痛快そのもの。

ストリップ・ショーでは、基本的なポール・ダンスの他に、ゼンタイ(全身タイツ)ショー、蛇女ショーなど、様々なパフォーマンスが登場。踊り子に熱を上げている一般客の描写、魔性の女に翻弄される男の暴走劇など、性産業の種々相を楽しむことができる。

マヌケなシナリオ展開を生真面目な演出で描いているため、全編がヘンな空気に包まれている。ヤケクソ気味の邦題が付いているが、ここは原題のカナ表記「ストリップティーズ」のほうがしっくり来る。
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