福福吉吉

鉄男 TETSUOの福福吉吉のレビュー・感想・評価

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
男が朝、目を覚ますと頬から金属片が出ていることに気づく。そして、駅のホームで女性に襲われ、その男の身体は次第に金属に覆われていき、男は正気を失っていく。

◆感想◆
身体が金属に覆われていく男が狂気に晒されていく姿を描いた作品となっており、映像の技術をもってより強烈に観ている側にインパクトを残すように製作されていて、観ている間はそのストーリーなどより映像の刺激に飲み込まれていました。

主人公の男(田口トモロヲ)は身体が金属に覆われていき、正気を保つことができなくなるのですが、股間がドリルになったり、銃身が体が出てきたりとかなり奇抜で、とにかくインパクトの大きさに比重を置いているように感じました。

本作はモノクロで製作されていて、それが金属の質感や血の陰惨さを高めていて心に強く残る映像になっていたように思います。一つ一つの映像になにかしら制作側の技術が込められているような感じを受けました。

そして、主人公の男の前に立ちはだかる敵(塚本晋也)も体に金属を埋め込んでいて、2人のバトルへと発展していく終盤は理解の範疇を超える映像の強烈さがありながらも観ていて楽しかったです。

とにかく映像の凄まじさに圧倒される作品でした。

鑑賞日:2024年11月27日
鑑賞方法:U-NEXT
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