Eyesworth

ロスト・ワールド/ジュラシック・パークのEyesworthのレビュー・感想・評価

4.4
【庭にティラノサウルスがいるよ】

スティーブン・スピルバーグ監督、ジェフ・ゴールドブラム主演、新たにジュリアン・ムーアがキャストに加わったジュラシック・パークシリーズの第2弾。

〈あらすじ〉
「ジュラシックパーク」で恐竜のアミューズメント施設が作られていたヌブラル島の近くにあるイスラ・ソルナ島。この地は通称“サイトB”と呼ばれていた。パーク閉鎖後、野放しとなった恐竜たちは、今も滅びることなく繁殖を続けていた。そんなある日、数学者イアン(ジェフ・ゴールドブラム)は、インジェン社長のハモンド(リチャード・アッテンボロー)から再び、恐竜たちの生態を調査するように依頼される。その危険性から彼は拒否の態度を示すも、恋人の古生物学者サラ(ジュリアン・ムーア)が既に島に向かった事実を知り、仕方なく島へと出発する。だが、その後ハモンドの代わり社長に就任したピーター(アーリス・ハワード)が、倒産寸前の会社を救うために恐竜を見せ物にする計画を立案。ハンターを雇い、大規模な恐竜捕獲作戦を始めるが…。

〈所感〉
前作はファーストインパクトも込みで素晴らしい出来だっただけに、やはり続編って難しいんだなと思った。主人公が曲者の数学者イアン・マルコムに変わったのは嬉しいが、数学者の彼が主人公である必然性を感じないし、古生物学者のサラにしてもトラブルメーカー気質で事態を重くしている張本人だと思うし、なんだかなぁと思って見てしまった。ティラノサウルスが人々の住む街に降りたった画と絶望感はなかなか見れるものじゃないので非常に見応えがあった。ステゴサウルスやトリケラトプス、パキケファロサウルスなどが生き生きと動くシーンが見れて面白かったが、やはり良くも悪くも恐竜ありきの作品だなぁと思った。原作とは大分かけ離れているらしいが、スティーブン・スピルバーグ監督の手に掛かれば、超パニック・エンターテインメントとして仕上がる手腕は流石だ。
Eyesworth

Eyesworth