懐かしい面々の若い姿を観れる戦時コメディ白黒映画。

前半の海上を漂うシチュエーションは面白かった。良く出来てる。
線が細すぎる気もしたけど岡田眞澄さんはヤッパリ超絶美男子。
小沢昭一さんが特異の存在感、主役2人が普通過ぎてくわれてしまった。

コメディ的にはたいして面白くもないけどこれはしょうがない。

門馬三太郎フランキー堺と間々田伍作ぶーちゃん市村俊幸「あゝ軍艦旗」シリーズの第三作で、「牛乳屋フランキー」「幕末太陽傳」に勝るとも劣らないナンセンスドタバタ喜劇映画の傑作。捕鯨船改造の海軍哨戒艇おけさ丸に乗船した二人は、爆雷を自艦に投下したり、魚雷を鯨🐋と勘違いモリで打ち沈没の憂き目に遭うが、船の穂先にいて二人だけ助かり、墜落した米🇺🇸兵ジョー岡田真澄の捕虜となり飢えを凌ぐ。酒巻正之助小沢昭一機上の戦闘機をモリで打ち船を引き摺られ、女護ヶ島🏝️に上陸し、人喰い人種フントー族の捕虜になり大騒動に発展する。二人を亭主にし桃色吐息の女酋長清川虹子に、ジョーの恋人になるサーナ中原早苗が良き理解者で、ジョーを米軍基地に帰還させた後、門馬、間々田、酒巻の三人は、沈み行く機体に軍艦旗（旭日旗）を掲げた。

フランキー堺・市村俊幸コンビによる「あゝ軍艦旗」シリーズ第2作。映画のポスターではタイトルに"フランキー・ブーチャンの"が付くが本編では「続あゝ軍艦旗　女護ケ島奮戦記」のみ。"女護ケ島"という言葉も現代ではほぼ死語か。最も本作の女護ケ島はどうみても男の数が遥かに多いという変な女護ケ島。漂流の末に島にたどり着いた主人公コンビと岡田真澄扮するアメリカ兵、島で再会した小沢昭一扮する兵曹がドタバタ劇を繰り広げる。1957年の作品でさすがにコメディセンスの古臭さは否めないが大きな鳥の巣に落ちたフランキーが親鳥に口移しで餌をもらうシーンや投擲訓練で野球のバッティングの要領で見事にヤシの実を打った原住民の背番号が"16"でフランキーが納得するシーン、清川虹子扮する女酋長がフランキーに按摩をさせていてフランキーの力が入りすぎてしまい"イデデイデデイデデー"と「バナナボート」で痛がるシーンは面白かった。