ENDO

愛の奇跡/ア・チャイルド・イズ・ウェイティングのENDOのレビュー・感想・評価

4.2
知的障害(精神遅延)者の中でルーベンだけは健常者。眼球の動きで判別されるその異物感。ガーランドの寄る辺なきその表情にひたすら胸を打たれる。受け身ではなく自助に目覚めるよう促すランカスターの長男は実際に統合失調症だったという。ひたすらルーベンを甘やかし、仕事ぶりも危ういガーランド。ローランズの絶望を見て心機一転(2人の女優が同画面に収まっているだけで感動)!入植者と先住民の劇を演じる口篭ったりつかえながら台詞を吐く(時には友人の台詞を耳打ちする)生徒達の顔に震撼する。ポール・スチュワートがピアノを弾く娘に目配せすると、静かに頷く。この控え目な演出に涙。彼らが仮に皿洗いやロープ結びしかできないとして、我々との差は如何程のものか?決して傑作ではないが、時折り迸る場面の強度。好き!お馴染みジャン・マレーも出てます。
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