あちゃん

おじいさんと草原の小学校のあちゃんのレビュー・感想・評価

おじいさんと草原の小学校(2010年製作の映画)
4.1

2003年のケニアで無償教育制度が開始
田舎の小学校に多数の子供が集まってくるが
机の数も椅子の数も足りない状態
そんな時84歳になるマルゲがやってきて
教育を受けさせてくれと言う
何度断られても諦めないマルゲの熱意に
心打たれたジェーンは入学を認めるが……

ケニアにて4キロの道を杖をつき歩き
84歳にして初めて学校に通った
老人の実話を映画化。


𓂃 𓈒𓏸◌



ハートフルな作品かと思ったら
マルゲの過去がヘビーで心抉られた



生きてる限り学ぶ事は出来る
まだ生きているから学ぶんだ

学べることの喜びで目を輝かせながら
恐らく初めて持つであろう鉛筆で
「a」を書くマルゲを見て
まともに学校にも行かずに映画ばっかみて
5.6限だけ出席してはバイトに向かい
単位ギリギリで高校を卒業した馬鹿な自分が
恥ずかしくてたまらなくなった

日本は義務教育があるけども
教育をうける権利すらないところもあるんだ



子供たちとマルゲの明るさに目がクラミ
マルゲの過去に心が苦しみ
何があろうの諦めない姿勢に励まされました

足を引きずる女の子が
マルゲの聞こえない耳に対して
「お医者さんになって治してあげる」
と言ったところは大号泣だった




「もっと勉強して獣医になるんだ」
「土に入れられるまで勉強する」
と言ったマルゲは映画公開前に90歳で他界したが
最後まで学ぶ意欲を失わず
病室に先生を呼んで欲しいと頼み
死ぬ直前まで獣医の夢を諦めなかったそうです