daiyuuki

ダイ・ハード4.0のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード4.0(2007年製作の映画)
4.0
独立記念日の前夜、ワシントンDCのFBI本部サイバー犯罪部に異変が起きる。交通、通信、原子力、水道などのあらゆるインフラを監視するシステムが何者かにハッキングされた。事態を重く見たサイバー犯罪部長ボウマン(クリフ・カーティス)は、FBIブラックリストに載っているハッカーたちの一斉操作を命じる。その頃、ニューヨーク市警統合テロ対策班の警部補ジョン・マクレーン(ブルース・ウィルス)は別れた妻との娘であるルーシー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に会うためニュージャージー州の大学を訪れていた。そこに上司から連絡が入り、ニュージャージー州内に住むマット(ジャスティン・ロング)というハッカーの身柄を拘束し、ワシントンまで連れ帰るよう通達される。マットのアパートを訪れたマクレーンだったが、そこで謎の一味から襲撃を受ける。危うくも逃れたマクレーンは、マットと共にワシントンを目指す。マクレーンたちを襲った一味はガブリエル(ティモシー・オリファント)率いるテロ集団の衛兵部隊だったことを知る。マットはガブリエルのテロ計画の全容を知らないまま依頼されたプログラムの開発を請け負っていたのだった。すでにマット以外の計画に関わったハッカーたちはガブリエルの手下によって全員が殺されていた。夜が明け、ふたりを乗せた車がワシントンに到着すると街では大混乱が起きていた。騒ぎの中、マクレーンに連れられたボウマン部長と対面したマットは、ガブリエルがインターネットに流した映像を見て「"ファイアーセール"だ」と呟く。"ファイアーセール"は国のインフラに対する組織的サイバーテロを意味するハッカーのスラング。ガブリエルは全米のライフラインすべてを自分の管轄化に置き、国家そのものの乗っ取りに繰り出していた。マットの協力を得たマクレーンは、次々に襲い掛かる衛兵たちをかいくぐり、サイバーテロを食い止めようと奔走を始める。一方、マットを守るマクレーンの身元を調べ上げたガブリエルは、娘であるルーシーの存在に目をつける……。
ブルース・ウィルス主演の大ヒットシリーズ「ダイハード」シリーズ第4作。
今回は、アメリカのインフラにサイバーテロを仕掛けるサイバーテロリスト。
「俺が知っているハイテクは電子レンジ止まりだ」と言うほどテクノロジー音痴なマクレーン刑事が、息子ほど年が離れたハッカーのマットと反発しながら協力し合うでこぼこコンビぶり、政府に反感を持つマットが市民のパニックぶりを見てサイバーテロを真剣に防ごうとする心情の変化が、ユニーク。
サイバーテロで交通がめちゃくちゃになるなどのパニック描写、マクレーン刑事が格闘するのがいつものマッチョなテロリストじゃなくてカンフーの達人マギーQとパルクール使いのシリル・ラファリというのも、新しいバージョンのダイハードを作ろうという斬新な試みが見えるという点ではありなダイハード第4作。
ハッカー役でスターウォーズ好きのケヴィン・スミスも、良い味を、出している。
daiyuuki

daiyuuki