題名で御察しのとおり、原作（？）は、ビートルズの名盤です。
混迷の第一次世界大戦の中、音楽で平和をもたらしたという、
「サージェント・ペッパー」という伝説のバンドのリーダーがいました。
そのリーダーの黄金像（といっても、風見鶏のようなもの）が建立されたのです。

そして、ときは流れて現代。
その孫たちが、「ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を再結成し、
人気者になる。
メンバーは4人。
4人は、愛を憎みお金を愛すがめついマネージャーと契約を結ばされ、
大いに売り出すことになり、故郷のシュガーランドから旅立つことになる。

その間に、おかしな科学者が街を乗っ取ろうと企んだり、
腹黒いマネージャーにこき使われてるのを見て、
たまらなくなった故郷に残ったメンバーの恋人が、家を出てメンバーのあとを追ったりと、あれやこれやの場面がビートルズの曲に併せて進行します。

完全なミュージカル仕立てで、コメディ要素がたっぷりなんですけど、
ソフトフォーカスで切なくなるような場面もあり、いい感じ。
歌と踊りの洪水です！
セリフは町長役のジョージ・バーンズのナレーションぐらい。
この御老体も踊ってくれますよ。

時代ですねぇ、ライトサーベルみたいなのを使って、
「スター・ウォーズ」のちゃんばら場面の再現みたいなシーンもありました。

4人のバンドマンに扮するのは、
ピーター・フランプトンとビージーズ。
ビートルズの名曲を、思いっきり歌ってくれます。

劇中の音楽も「サージェント・ペッパー・・・」以外に、
「リボルバー」や「アビー・ロード」「レット・イット・ビー」らのアルバムからのものもありました。ページをめくるような演出に併せて次から次へと名曲が！

こんなに素敵なタイミングでこの曲がと唸っていましたが、
ラストのクレジットでプロデューサーのところに、ジョージ・マーティンの名前を発見。
なるほどな・・・と納得しました。

おとぎ話的なラストシーンにも大満足。
大ハッピーエンド！
それぞれの曲についても書きたいけれど、
書ききれないし、観てもらったほうがいいですね。

記録。妙に豪華でお気楽なビートルズものの失敗作。

新宿アカデミーで鑑賞。（前売券1000円）

中学３年間はビートルズ一筋だった自分なので、この作品はビートルズ出ていないが観に行った。
タイトルからして『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に関する物語かと思ったら、ピーター・フランプトンやビージーズなど当時売れていた歌手がビートルズの歌を歌うミュージカルであった。

私が「とりわけカッコいい」と思ったのは、軍服を着て『♪カムトゥゲザー』を歌ったエアロスミスであった。
特に、ボーカルのスティーブン・タイラーがマイクをつかんで絶唱する姿は迫力があった。
エアロスミスが『カムトゥゲザー』を歌う、という選曲はグッドであったと思う。

ビートルズ・ファンには必見の映画だと思う。（エアロスミス・ファンも同様。）