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容疑者Xの献身のkaoruiのレビュー・感想・評価

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)
4.0
クリスマスということで鑑賞。
堤真一のベストアクトで、全編陰鬱に演じながら山頂での絶叫とラストの慟哭が胸に迫るのは彼の演技の素晴らしさに負うところが大きい。
演出的には真夏の方程式に軍配が上がるけれと、作品を覆う切なさ、謎解きと絡めた物語のプロット構成は今作が圧倒的に素晴らしい。
散りばめられたメタファがひとつなぎに回収されていく中で、最後のピースである「愛の不確かさ」が柴崎と福山の見上げる空に舞うひとひらの雪に、「仮説の実証」は引きで捉えられる潜水夫達の絵で表現される。
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