アニメ版を見たので映画のこちらを見てみた。アニメとは設定やストーリーがかなり違い再編集というレベルではなくマクロス神話の再構成というレベルだ。そして主人公もヒロインも役柄に相応しい真っ当な人間になっていた。アニメ版は評判悪かったんやろうね。
アニメ版にあった記録参謀氏のお茶目さが無くなってただの怖い外星人になっていたのが残念だしミリアとマックスが文化するシーンも無し。
子供の頃は戦争やロボットアニメに恋愛要素があると一瞬で見る気がなくなったけど、この年になると戦場と恋、つまりはタナトスとエロスはとても甘美で相性が良いと思うようになった。愛を語ったあとに最終決戦に出撃するのはやはりロマンがあるが、主人公の三角関係にはオッサンのファンタジーが存分に詰まっていてかなりキモい。
サブカルチャーと蔑まれていたものがメインカルチャーではどうにもならなくなった事態を打開して世界を救うってのは、アニメが海外に対抗しうる日本文化の柱として成り立っていくメタな構造でもあるな。
最後の「おぼえてい〜ますか〜」のシーンはまさにヤック・デカルチャー！！だった。
これは名作以外の何者でもない。
