マレーボネ

アンブレイカブルのマレーボネのネタバレレビュー・内容・結末

アンブレイカブル(2000年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

おもしろかった!

『地味なスーパーヒーローもの』とあっさりまとめることもできるんだけど、ダンの人間味溢れる性格と、疲弊した状態から自分の人生に向き合う決意のドラマが静かだけどかなり胸にくる。ブルース・ウィリスはいい意味でシックスセンスを思い出す、渋みのあるオッサンでよかった。

何よりミスター・ガラス!超好きになった!「生まれつきの病気がもとで、自分と同じ曲線の両端にある人物を探し続けている」とかいうジョジョに出てきてもおかしくない哲学を持ったキャラ。彼の人生の希望だったアメコミとの関わりと、それに繋がるラストのどんでん返しがビターで切なくて素晴らしい。

ミスターガラスは鏡越しやガラスの反射越しのシーンが多くてシャマラン監督らしいなぞなぞめいた演出だなと感じた。母親からアメコミを受け取るシーン、イライジャが回転させているのに合わせてカメラも回転するので絶対に“正反対”に見ることになるというね。この映画自体彼の物語なのは間違いない。

あと映画の中身とは関係ないけど、サミュエル・L・ジャクソンがミスター・ガラスを演じた数年後にニック・フューリーを演じることになるのがすごい皮肉がきいてて良いんだよな〜。偶然の産物だけどミスター・ガラスというキャラクターにすごく深みが増してる。
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