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アンブレイカブルのKEiGOのネタバレレビュー・内容・結末

アンブレイカブル(2000年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

これがシャマランか、たまらんね(ダダ滑り)

『シックスセンス』以来のシャマラン。その『シックスセンス』を観たのは遠い昔なので実質初シャマランです。いやあこれはこれでシビれますね。
僕なんかのレビューを読むよりnagamovieさんのブログをぜひご覧になってください。まじで超参考になります。(文末の参照にURL載せてます!)

昨今のヒーロー映画ムーブの中で、まず本作が2000年の作品だということを押さえておくべきでしょう。

『X-MEN』:2000年
サム・ライミ監督の『スパイダーマン』:2002年
DCの『バットマン ビギンズ』:2005年

ここから分かるように公開年では『アンブレイカブル』はヒーロー映画の草分けに分類されるわけです。それでいて"ヒーロー"を極限まで現実に落とし込むアプローチ。これは感嘆するばかり。ヒーロー全盛期の今こそウケるような企画を20年前にやってるんですから大したもんです。文脈は異なりますが、一種のアンチテーゼを内包する『ジョーカー』が今やそういう立ち位置ですね。
先述のnagamovieさんの”コミックスを意識した演出と撮影”を読んでから、改めて冒頭の列車のシーンを観直しました。恥ずかしながら初見時は「変わったカメラワークだなぁ」くらい脳死で観ていたんですが、“漫画のコマ”を意識した、コミックスを読むように映画を観させる演出だったんですね。まっっったく映画撮影の技法的な部分を知らない僕は日々勉強です。。
そして改めて観ると、このシーンのセリフの無駄のなさにも驚く。主人公デイヴィッドの結婚生活がうまくいってないこと、フットボールに仕掛けられたフック、そしてさりげなく出てくる”水”の話題。これだけの重要情報を自然なナンパトークに織り交ぜているんです。ナンパは失敗しますが伏線は大成功ですね。シナリオライターはきっとナンパの名士なんでしょう。

続編の『スプリット』と『ミスター・ガラス』では善悪二項対立以上のストーリーが待っていることを期待してーーー



参照:
nagamovie
【ネタバレあり】『アンブレイカブル』解説・考察:最も過小評価されたヒーロー映画?
https://www.club-typhoon.com/archives/2019/01/14/unbreakable-movie.html
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