TSUTAYAでも蔦屋でもない『つたや』という店が出てくる(どうでもいい)。それ以外の印象正直あまり感じなかった。チャンバラも微妙だし。

死んだはずの勘太郎が実は生きていて、ヤクザもんからカタギになり元々いた街に戻ってきたけど、以前に守った愛が危惧にさらされ、また彼もその愛を守る為に再び刀を抜刀する…

というストーリーのあらすじに起こすとわりと王道的な作品なんだけど、一つ一つのシーンにあまり魅力を感じない。
かと言って酷いというほどではないからなんとも微妙な感じ。

ただ新吉はお京の夫だが、勘太郎に劣等感的があるとは割と感じられたかなぁ。
というのもあること密告したのが勘太郎と騙され利用された時に取った行動、や結果的に解決したけどそれまでの言動といい、お京への愛というかそれが彼のエゴというか…。

映像面に関してはチャンバラ以外は文句ないけど、序盤はシーンが移り変わった時のカメラワークが好きだっただけに凡で収まったのは残念だった。

要所で主題歌が流れるムーディーな股旅時代劇

【あらすじ】
故郷の町に死んだはずの勘太郎(長谷川一夫)が帰ってきた
3年前想い人乙羽信子の幸せを願い弟分堀雄二と祝言を挙げさせたのだが、
地元ヤクザ鐘鬼一家の親分(澤村国太郎)も乙羽信子に恋慕していて、そのいざこざから簀巻きされたまま流され死んだと思われていた

勘太郎を助けたのは育ての親の和尚さん(香川良介)で、ヤクザから足を洗いカタギになって帰ってくるよう諭し、その教えに従い勘太郎は身も心も綺麗になって帰ってきたのだ

ところが幸せに暮らしていると思った乙羽信子&堀雄二は鐘鬼一家にだまされ家屋敷をはじめ、乙羽信子の身体も借金のカタに取られようとしていた

乙羽信子の幸せを守るため勘太郎は鐘鬼一家と対決することになる！

【感想】
股旅ものによくある流れ、ストーリーです
好きだけど相手の幸せを思い身を引いたり、その幸せを守るため再びヤクザに身を落としちゃう、そして最後はまた旅にってお話

正直あまり面白くないと思う、特に終盤のお約束なクサイシーンの連続が退屈

収穫は乙羽信子と香川京子くらいか
香川京子のけなげな美しさ、乙羽信子の可憐さ、どちらも素晴らしい

あとは清川虹子&エンタツがコメディシーンで頑張ってるんだけど、、、そのシーンのほとんどが独立していて、他のメインの出演者との絡みがなくて浮いてる感がする

天狗組のエピソードとか、香川京子の扱いなんかも中途半端な気がするし、、、見た直後なんだけどあまり記憶に残らない系の映画だと思う