LEONkei

あるいは裏切りという名の犬のLEONkeiのレビュー・感想・評価

2.2
フランスを代表するベテラン俳優〝ダニエル・オートゥイユ〟と〝ジェラール・ドパルデュー〟の共演だが、もちろん様々な役柄を演じてきてはいるものの個人的に二人はコメディ色のイメージが脳裏に焼き付いてしまっているので、真面目に真剣な顔つきをすればするほど可笑しく正義も不正義も全て滑稽で戯言にすら思えて仕方ない。

特に二人が共演した『メルシィ!人生』が馬鹿馬鹿しくてくだらなく、『奇人たちの晩餐会』の〝ピニョン〟を〝ダニエル・オートゥイユ〟が演じたのだから。


パリ警視庁組織内部の闇を巡り二人の刑事に焦点を当て描いているが、対立しているとは言え捜査行動が無謀で間抜けで薄っぺらい。

と思いながらもかなり脚色しているとは言え実話を元にしているならば致し方なく、警官のモラルの低さや権力欲や組織の甘さはフランスに限ったことではないだろう。

元警察官だったと言う異色な監督も経験を活かしていても描き方は在り来りで、原題ならまだしも期待値を上げる大袈裟なタイトル(邦題)は裏切りという名の作品..★,
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