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ジェーン・エアのchitchipapaのレビュー・感想・評価

ジェーン・エア(1944年製作の映画)
3.5
1944年公開のモノクロ映画で、原作は1847年発表の小説ですが、その時代日本はまだ江戸幕府の後期です。
映画の画面は暗く、舞台となった古城はあたかも“美女と野獣”の呪われたお城のようで、また荒涼とした景色は映画『嵐が丘』とも重なりました。
奇才の男優オーソン・ウェルズ29歳の鬼気迫る演技を堪能できるのと、城で育てられている純真無垢な少女が『若草物語』で早逝の三女を演じたマーガレット·オブライエン。7歳の彼女の演技が、息が詰まるストーリーに唯一の救いであり一服の清涼剤でもあります。
また、12歳のエリザベス·テーラーが前半登場しますが、まだ幼顔ながら既にあの“絶世の美女”の片鱗を見せてくれます。
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