レニー・ハーリンはこの作品まではA級の監督だった。
だがこの海賊映画の失敗によって、B級の道をまっしぐら(笑)
確かに映像はド派手で金が掛かっているのは否応無しに分かる。
だが大半は爆発や船の製造だろう。
ちっともワクワクさせない冒険劇に、大作の割りに地味すぎるキャスト。
特にジーナ・デイビスとマシュー・モディーンが、なぜ主役を張っているかはなはだ疑問だ。
マシューなどアクションにまったく似合っていないのが手に取るようにわかる。
無駄にスローモーションが入るなど、ハーリンの演出も目指すものと違って見える。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」が正しい海賊映画のあり方を見ただけに、余計に大味に見えてしまった。
ハーリンは「ダイハード2」と「クリフハンガー」で、完全に調子付いてしまったことを実感(笑)