ポルりん

ライオン・キングのポルりんのレビュー・感想・評価

ライオン・キング(1994年製作の映画)
4.3
子供の頃一番好きだったアニメ作品。

始めて観た時は学校の授業だったが、子供ながら脚本や演出、音楽、キャラクターに惹かれて感動したものだ。
好きになりすぎて、親にビデオを買ってとねだった記憶もある。
そして、大人になってから観賞したが、子供の時には気が付かなかった粗が目立ってくる。
我ながら嫌になってくる…。

ツッコミをしてはいけない部分である事は充分承知であるが、ライオンの餌となる草食動物がライオンに礼をしているのは違和感を感じた。
ライオンの雄の数が余りにも少なすぎる事から(劇中で3匹)、もしかして、近親相姦と疑問を持ってしまった…。
また、私としては主人公のシンバとヒロインのナラが魅力を感じなかった。

しかし、それ以外はそれらを吹き消すほど素晴らしい。
キャラクターも主人公とヒロイン以外は全員魅力的だ。
特に悪役のスカーは素晴らしい。
見た目だけで卑劣で姑息な悪党と認識させられるキャラクターはそういないのではないだろうか…。
そして、見た目を裏切らないいや、見た目以上の卑劣で姑息な描写を見せるのは本当に素晴らしい。

アニメションとしてのクオリティも非常に高い。

音楽も非常に素晴らしい。
2年近く前に観た「アナと雪の女王」では印象に残る曲は2曲位で他は聞いても特に感じる事はなかった。
しかし、本作は劇中に流れた曲のほぼすべての曲が印象的かつ素晴らしい曲だと思った。
唯一、像の墓場に行くときの曲のみあまり好きではなかったが…。

脚本も非常に分かりやすく誰もが分かりやすく、楽しくもあり、感動し、成長を促す内容になっている。

しかも、88分という時間の割には非常に内容が濃く、いい意味で長く時間が感じる。
私としては少々違和感の感じる部分があったが、それをぶっ飛ばすくらい、素晴らしい作品だと思う。

私が観たディズニー映画の中でもトップクラスに好きな作品であり、老若男女にオススメ出来る素晴らしい作品である。

ミュージカルの方も非常に好評な様なのでそちらも拝見したいと思う。
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