ネタバレあります。
1962年公開。大映らしいエンタメに振り切った忍者アクション(メロ)ドラマ。主演は市川雷蔵、ヒロインは藤村志保という強力タッグながら、最も印象に残るのは怪し過ぎるキャラクターをノリノリで演じている伊藤雄之助。まさに怪演。明らかに笑かしに来ているシーンもあって、まんまと噴いてしまう。主人公の青臭い青年忍者を演じる雷蔵は何だかちょっと頼りなくて時々大泉洋に見える。織田信長を演じるのは何とワカトミ・城健三朗で、初めは違和感があるものの残忍なキャラが似合っていてなかなかの好演。聞こえない耳など削ぎ落とせ！ブロフェルドよろしくネコを可愛がる設定も良い。ハチワレキャット可愛いな〜。女優陣は藤村志保も岸田今日子も良いけど、自分はやっぱり藤原礼子派。出番が少ないのがちょっと残念。彼女、このあとワカトミと結婚するんだよね。
信長の暗殺は失敗すると始めから分かっているので最後は悲劇を想像していると、なんとキラキラ輝く雷蔵の笑顔でまさかのハッピーエンド！104分。
