お話探し

ビートルジュースのお話探しのレビュー・感想・評価

ビートルジュース(1988年製作の映画)
2.5
10年くらい前、最後に観たときの感想は
「ラストで吊り上げられて踊ってるウィノナ・ライダーが超カワイイ」
くらいしか覚えておらず…

…新作に向けて、一応、再見…。


「箱庭的世界・美術」「ダークファンタジー風味」「災難に見舞われる、社会性のあまりない主人公」…と、ウェス・アンダーソン作品ばりに分かり易く表れている作家性が、面白いっちゃ面白かったけど。
(嘘・魔法・反則的な現象が、説明なし・唐突に出てきちゃうのも…作家性、で済ませていいのか…?)


“ストーリー・主人公の目的”に関して理屈っぽく考えだすと、結構なモヤモヤが気楽な鑑賞阻害しちゃうなぁ…


『リディアに対し「こんな子供欲しい(欲しかった)なー…」と思ってるみたいだけど、彼女の描かれ方は子供…というよりは「こちらの趣味に理解ある友人」じゃん…』

『追い出そうとするけど…悪役、とは言い難いディーツ夫妻との和解こそ、話のゴールっぽい…けれど、割とその辺は雑に処理したような気が…』

『社会性に乏しい…とはいえ、周囲に迷惑かけてるわけじゃなし、(現代の視点)で見れば「別にこんな暮らし・生き方でもよくね?」と、冒頭の時点で思っちゃうけどな…』


それから肝心の(意外と登場遅かった)ビートルジュースさん。『わー、賑やかでヘンなのが出てきてくれたーw』と昔は気に入ってたけど、改めて見返すと「エキセントリックに騒いでセクハラかます」だけ、なキャラクターで………禁忌を破って呼び出す理屈も弱かったし、クライマックスでは「排除すれば問題解決」な障害でしかなくなっており、まさに「お前は結局何だったんだ」状態。
(しかし、振る舞いを現代的価値観にチューニングし直したキャラクターとして持ってこられても、果たして今観たいと思えるかは疑問ですが…)


あとこれは作品の内容とは関係ないけど、(古めのソフトの)主張の強めな日本語字幕…ニュアンス伝えるための工夫だったんだろうけど、正直鬱陶しかったなぁ…。


文句多めになっちゃいましたが、最後に。ラストで吊り上げられて踊ってるウィノナ・ライダー、やっぱ超カワイイっすw この可愛さ果たして新作超えられますか!?w
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