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マリー・アントワネットのAntaressのレビュー・感想・評価

マリー・アントワネット(2006年製作の映画)
3.2
映像は綺麗なんだよな。
ポップな音楽とセックス・ピストルズ風のタイトルロゴも面白い。
でもそれだけ。

ソフィア・コッポラの中ではキルスティン・ダンストは美女枠なんだろうが日本人の美的感覚からしたら違う。

ソフィア・コッポラ本人があまり美女ではないから美意識が一般人とはかけ離れてるのか。けどデュ・バリー夫人とかポリニャック伯夫人とか脇役には綺麗な人が多い。
マリー・アントワネットがさほど美しくなかった説もあるからこれで良いのか?

でもやはりアントワネットを演じるなら綺麗な女優さんにして欲しかった。

それとフェルゼン役の人、顔は良いけど身体が貧弱で萎えた。

と、それらは置いといて…
自分はベルばら好きなのである程度マリー・アントワネットやその周辺に関して知っていることが多かったが、本作は前知識が無いと分かりにくい部分が多い。
『このくらい知ってるよね?』と丸投げしてる雑さを感じた。
王太子が亡くなったのもあれじゃ分かりにくい。

ベルサイユとプチトリアノンの対比はお見事。
どちらもとても美しくてそこら辺は流石女性監督。

プチトリアノンの庭に咲く花のカントリー感が絢爛豪華なベルサイユの花々と対照的でとても良い。プチトリアノンの庭で過ごす時の綿素材の服装もシンプルでとても可愛い。

徹頭徹尾、映像が美しいのだけど内容は薄っぺらい。化粧品のCMを延々と流してるみたい。

その後失敗するヴァレンヌ逃亡に旅立つ朝で終わるのも中途半端。

アントワネットとその背景を知るならベルばらを読んだ方がずっと有益です。
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