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夕陽のガンマン 4K復元版のAntaressのレビュー・感想・評価

4.2
シネマシティで観たのだが何故だか午後ローで観た時の方がカッコよく感じた。

考えてみたら午後ローは勿論カット部分が多い。つまり盛り上がる場面だけを繋げているのだ。そうなると当然全体の尺に対するモリコーネ率が増えるのだ。だから午後ローの夕陽のガンマンはカッコええ。

ドル箱シリーズ1作目の荒野の用心棒に比べると夕陽のガンマンはモリコーネ様の曲が入る部分が少ない。なので映画館で観るといささか間伸びするのだ。

大好きなオープニング曲からワクワクしたのだがとにかく本作はモリコーネ分が足りない。
前作はいちいち曲で盛り上げてくれて「うああああああああああ!カッコええええええええ!」てなったのに。

でも最後の決闘からラストシーンまではモリコーネ様満載でやっぱり痺れた。

自分的にイーストウッドよりリー・ヴァン・クリーフおじ様が好みなのでもっと曲で彼の渋さを盛り上げて欲しかった。次作じゃ悪役だしね。(でもカッコええけど)

自分の妻でも恋人でもなく妹の仇討ちてとこも良いんだな。鋭い眼光の下に優しさと哀しみが隠されている。

黒い帽子と黒いジャケットで死神みたいなのも良い。何としても敵を取ると決意を込めた装束の様で。

この映画のポスターはイーストウッドじゃなくてクリーフおじ様で良いと個人的には思っております。
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