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ストップ・メイキング・センスのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

4.0
【ジョナサンデミ追悼2:
「ストップ・メイキング・センス」】
先日亡くなったジョナサン・デミ監督作をNetflixで探したら、トーキング・ヘッズのライブ映画「ストップ・メイキング・センス」があったので観てみた。

トーキング・ヘッズはソレンティーノの「きっと ここが帰る場所」の主題歌(原題のTHIS MUST BE THE PLACE自体が、トーキング・ヘッズの楽曲名)になっていることしか知らなかった。

しかし、
It made me crazy!
iPhoneに秒で曲を入れる程私を夢中にさせた。

ボーカルが、ベースが、ドラムが、バックコーラスが一曲ごとに増えていく。
そして、「セッション」のラストさながらトーキング・ヘッズのドープで熱い魂感じる熱きパフォーマンスに釘付けになる。

確かに、本作はライブ映画としては失格かもしれない。バックステージの様子や過去の振り返りなんてものはなく、単純にトーキング・ヘッズのライブを映しているだけ。

ただ、ジョナサン・デミはトーキング・ヘッズ初心者に彼らの演目の凄さを伝えようとしている。

例えば、客席の歓声の音を最小限にし、
ライブを邪魔しないようにする。
撮影者の存在を主張しない程度に、しかしライブの熱気を最大限伝えられるようなカメラワークをしている。

つまり「ストップ・メイキング・センス」はサイコーです。トーキング・ヘッズも監督もハイセンスの塊であった。
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