基本的に菅原文太と川地民夫に非があるのだが全部「じゃかぁしわい!」の一言で片付けるのがすごい。貫禄もなにもない、じぶんでひどいことしといて「じゃかぁしわい!」or「堪忍な」で落とす。ひろゆきの言う「無敵の人」よりもさらにタチが悪い。
敵わないと思う男が現れると「刺青入れたら強くなる」とか言い出すし、洋食屋でみつけた綺麗な女に金掴ませてヤろうとするし、その女が警察だとわかると「デカなんかとやったらチンポの汚(けが)れや」と言う。ひどすぎる。ここまで無軌道で阿呆な映画主人公というのもなかなかない気がするのでわりと面白くみた。
公開当時これがどういうテンションで見られたのか気になる、現実と離れた痛快アホ映画だったのか、トラック野郎みたいに多少なり憧れる男がいたのか。