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コン・エアーのTKEのネタバレレビュー・内容・結末

コン・エアー(1997年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ニコラス・ケイジといえばこの作品!と個人的には思っている、元軍人の長髪親父が妻と娘に会うためにハイジャック犯と戦うアクション映画!

何気に出てる方々も豪華なんですよね。


軍を除隊したキャメロン・ポー(ニコラス・ケイジ)は酒場で妻に絡んできた酔っ払いを誤って殺害、人間凶器そのもののため正当防衛が認められず、第一級殺人で服役し、直後に産まれたまだ見ぬ娘との出会いを胸に7年を過ごす。
ようやく模範囚として仮釈放されることになり、輸送機に搭乗するが、そこにはサイラスを始めとする極悪な凶悪犯たちも同時に乗り込むことになる。

程なく、サイラスのハイジャックに巻き込まれるポーだったが、同時に搭乗していた同監房の友人と囚われの護送官を救うべく、連邦保安官のラーキンと協力し、孤軍奮闘するのだった!


ニコラス・ケイジの絶妙なハゲ具合と哀愁漂う表情、鍛え上げられた肉体がなかなかにアンバランスで非常に格好いい(ニコラスヲタク)

個人的イメージは「情けないジェイソン・ステイサム」なニコラス・ケイジなんですが、バリバリアクションもこなしてくれます。


ストーリー的には分かりやすい一本道で、これといった無理やりな設定もないため非常にシンプルでよい。

そのエピソードいる?というのもあるにはあるが、全て悪役であるサイラスの非情さと狡猾さを際立たせており、無駄がない…こともない。

このサイラスをジョン・マルコビッチが演じてるのだが、まあ悪役が堂に入ってらっしゃいます。
全てにおいて舐め腐った態度、つべこべ言わずサクッと人を殺しちゃう躊躇のなさと表情、それでいてユーモアのある動きとセリフ…まさに本物のイカれた殺人鬼を見せてくれました。

悪が徹底的な悪の映画っていい作品が多いと思います。


そして、もう一人、メチャクチャ異彩を放っているのがスティーヴ・ブシェミ演じるガーランド。

37人も殺した上、飛行機に乗せられるときはギッチギチに拘束までされて、間違いなくヤバい奴だと印象付けておいて、最後の最後までマジで何にもしない。

今作の迷シーンとして、ガーランドと少女が人形遊びをするシーンがあるのだが、丸ごとカットしても話は進むくらいいらない場面。
なのに、コン・エアーといえばこのシーンだよな、と思ってしまうほど印象に残ってるのは凄すぎる。

本当に、なんのためにこの人出てきたんだろうか?


何回見ても面白いので、これから先も何回も見ることになると思います。

この頃のニコラス・ケイジはシュワルツネッガー、スタローンの後に続き、ブルース・ウィリスと共にアクション映画の中心人物になっていくと思っていたのだけど、何を間違ったのか色々と迷走していった気もしてます。
バリバリの肉体はったニコラス・ケイジを見れるってだけでも良作です。

今のニコラスも全然好きなんですけど。
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