千年女優

ソウ5の千年女優のレビュー・感想・評価

ソウ5(2008年製作の映画)
2.5
主犯ジョン・クレイマーの死で潰えたと思えたものの、意志を受け継いだホフマンによって続く「ジグソウ」による猟奇殺人。デスゲームを命からがら脱出して真犯人を追う捜査官ストラムが、同じく生還者で英雄視されるホフマンに狙いをつけるも五人の男女を標的にした新たなゲームの幕開けと共に混沌に誘われる様を描くホラー映画です。

ジェームズ・ワンとリー・ワネル制作の低予算映画として始まりながらユニークな設定で世界的ドル箱シリーズとなった『ソウ』の第五弾で、監督は第二作以降三作を担ったダレン・リン・バウズマンから美術監督を務めたデヴィッド・ハックルに変更。批評家の評価は相変わらず低迷し興行収入も右肩下がりでも意地の一億ドルを稼ぎました。

監督交代で新基軸が期待されるも前作までで美術監督を務めたハックルとあって目新しさはなく、ほとんど前作とニコイチのサスペンス・ホラーを続けます。犯人が明かされているサスペンス減退を動機掘り下げでカバーを狙うも要素として弱く、「協力」求めるゲームも相変わらずゴアとのバランスに苦しみカリスマ不在を痛感する一作です。
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