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テンプルちゃんの小公女のhokaのレビュー・感想・評価

テンプルちゃんの小公女(1939年製作の映画)
2.9
6歳の頃から既に天才子役で純真清廉のアイコンだったS•テンプル、その五年後の初カラー作品。

11歳でちょうど成長期のプックプク感があって、全く憐れには見えないというのが正直なところだ。
この映画の二年後に太平洋戦争勃発とは何やら国力の差を感じてしまう。

若かりし頃の吉永小百合さんの様な女優として愛されたが故に、彼女もその変えられないイメージで苦しかったのでは無いだろうか?

時はヴィクトリア女王権勢の産業革命で大英帝国が強大で、領土拡張とともにその権益を求め世界を蹂躙していた時代。
セーラの父もインドの富を収奪し肥え太った資産家であることを考えれば、別に可哀想には思えないが、これは子供文学であるし、そんなことを言ってては物語は紡げない。

これだけ多くの映画関係者の大人が彼女に依存して、プレッシャーを感じないはずはないが、それを少なくとも表向きには見せなかったのは、凄いことだと思う。
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