一度見たきり、なんだかずっと見たかった。
モンタンの表情がいい、とくに笑顔。
食堂を舞台にした人情喜劇、といったら「渡る世間」になってしまうか（笑）。
初老のフランス色男アレックス。女性への気配りはさすがだが、どこかで人との本質的な深いかかわりを避けているところもあり、ジルベールにそれを指摘される。
クレールは17年前に合ったときに17歳だから34歳か。いくつ違うんだ。あまり束縛されない自由な恋愛模様にフランスを感じる。
でも彼女は去っていってしまう。最後に浜辺での後姿にもしや？と期待させるものの、残念ながらそううまくはいかない。
その後妊娠して男と別れた元恋人に部屋の鍵を渡すところはすごいなと思った。
ロマンスはあるがたぶん実を結ばないのだろう。その意味ではちょっと哀しみをたたえているようにも思う。
遊園地には食堂の仲間が手伝いに来てくれていて、仲間は大切だと思った。
「電灯を！」リュミエールは映画のリュミエール兄弟と関係があるのか？ちょっと涙。
食堂とその裏の厨房のシーンは活気があってみていて気持ちいい。
