Surrender

ブコウスキー:オールドパンクのSurrenderのレビュー・感想・評価

4.2
この映画を観て初めて知った詩人チャールズブコースキー。詩を書くだけでない詩の朗読まで自ら行う男だ!詩の朗読といっても演出などは全くない。殺風景な会館で客を呼んで折りたたみの椅子に座らせただ聞いてもらうような感じである。彼も舞台の上で折りたたみのテーブルを用意しそこに折りたたみの椅子に座って片手にビール瓶を握りしめ読んでいる。客からの野次にも笑いながら答える面白い人物と思った。
世の中に唾を吐きかけ破天荒な詩人人生を送ってる男だ。
だがその詩の内容に影響を受けた人は非常に多い。U2のボノ、ショーンペン、ハリーディーンスタントン彼の本を手に強く語る。
詩人でありながら郵便局員として働きクリーニング店に寄ったりと普通に生活してるシーンはなぜか違和感を持ったりもする。加えタバコをしながら片手にビール片手に女を抱く姿これが彼の本来の姿なのだろう。恋人とカメラの前で本気で喧嘩をしてしまうのも彼らしい態度なのだろう。
このような人物を捉えることは決して困難ではなく簡単な表現方をすればわかることなんだって知ったような気がする。
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