じゃみ

プルートで朝食をのじゃみのレビュー・感想・評価

プルートで朝食を(2005年製作の映画)
4.0
キリアン・マーフィーの女装姿が美しすぎるのと仕草がかわいすぎるのとで観ている間ずっとしあわせだった!
見たかったキリアンの姿が詰まりすぎていて最高!こんなステキな作品を撮ってくれた監督、そして出演してくれたキリアンに感謝!

トランスジェンダーの映画って大体悲しい展開になりがちで、今作は捨子という生い立ちから始まり母親を探す旅に出るからより悲惨になりそうなのに希望が見られるラストに集結したの本当に救い

どんなにひどい仕打ちに遭っても自分を見失わずにいられるパディ”キトゥン”が強くて可愛くて愛おしい
だからこそ街娼に身を落として夜の街に佇んでいる時の寂しそうな表情がより孤独感を訴えてくる
駅中で想像の母親に似た女性を見かけて追いかけていく姿とか見ていて胸がしんどくなる

それでも人との距離感が近くて腕を組んで歩いたり寄り添ったりする姿が本当に愛くるしいから救われる
くるくるの髪型、透き通った青い瞳、愛らしすぎる

線の細いキリアンだからどんな女装も似合っていたのだけど、自供の妄想シーンでの女諜報員の黒ミニワンピース姿は完全にやられたわ……すてきすぎる
電話調査員に扮したブロンドヘアと白スカートスーツ姿もすてきすぎて……あぁ!全部すてきでした!!

それにしてもリーアム・ニーソンの神父姿良いな
キリアンと親子役なのにやにやしてしまう

アイルランドの歴史をまったく知らなかったのだけど、70年代?こんなに物騒だったのびっくり
アイルランドとイギリスの関係を学ぶきっかけも作ってもらえたな

衣装も音楽も見終わったあとに心がぽっと暖かくなって、そしてキリアンがとにかくかわいい作品
大切にしたい作品がまた一つ増えました
じゃみ

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