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リプリーのNARUのレビュー・感想・評価

リプリー(1999年製作の映画)
3.9
1960年「太陽がいっぱい」を、より原作に忠実に描いたリメイク。

自分を好きになれず、他人に憧れる主人公 リプリー。 “憧れ”という感情が、後戻りできない 悲劇の引き金となる。

1つ嘘を付けば、またそれを隠す嘘が必要になる……その連鎖が巧妙に描かれる。
主演である、マット・デイモンとジュード・ロウの演技は勿論だが、リプリーを見る人物達の、表情変化が素晴らしい。

原作は1955年。物語の構成には若干無理は観られるものの、息を呑む展開の連続で、秀逸なラストだった。
地上波ではなくDVDで観れば良かったです。「太陽がいっぱい」も観賞したい。
( 朝日放送 )
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