リリー

リプリーのリリーのレビュー・感想・評価

リプリー(1999年製作の映画)
4.0
「パーフェクト•ディズ」の中でパトリシア•ハイスミスへの言及があったため、思いつきでこのリメイク作品を観ました。格差や同性愛など永遠のテーマが題材のミステリーだということと、世紀の美青年アラン•ドロンとマット•デイモンを比べてしまうため、面白くないわけがないです。ただ、ジュード•ロウが完璧にハンサムで鼻持ちならない金持ちの放蕩息子の役にピッタリであるため、マット•デイモンは洗練されておらず卑屈で計算高い貧しい青年にピッタリに思えました。演じる役により無骨になったりカッコよくなったりできるから見事です。
トムの犯行は完全犯罪と言いがたく、警察の無能さが目立ちますが、トムの偽装工作が面白いためそれは必要不可欠ですね。
イタリアの美しい風景、街並み、お屋敷のインテリアも楽しむことが出来ました。
リリー

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