このレビューはネタバレを含みます
友人に借りて、『太陽がいっぱい』を観てから視聴。以前に観ていると思ったが『太陽がいっぱい』とごっちゃになっていて、『リプリー』のラストも同じだと思っていたから、まさかここがラスト?!とびっくり。
ディッキーに憧れてると思ったトムのセクシュアリティも予想外だった。
イケメンで親のお金で遊び放題って、そんな人を間近に見てたら何かが狂うよなぁ。
そういう人を狂わせるようなディッキー役にジュード・ロウはピッタリだった。
そして、犯行を犯して「太陽がいっぱい」と言うトムにはアラン・ドロンがピッタリだったんだろうな。華やかな容姿を持っているアラン・ドロンのトムにディッキーのような財力が加われば自分自身が太陽にもなれそう。
マット・デイモンのトムは、犯行を犯しているのだけど、見ていて痛々しい気持ちに…
暗闇の扉の鍵を持たずに暗闇の世界へ足を踏み入れてしまったトムは心の中を開け放ち光で清めることもできずにいる。
Wikiで原作のあらすじを読んだら「小切手の請求詐欺などで日銭を稼ぐ小悪党、トム・リプリー」とあり、三者三様のトムなんだなと思った。