Yuto

BLOOD THE LAST VAMPIREのYutoのレビュー・感想・評価

BLOOD THE LAST VAMPIRE(2000年製作の映画)
4.4
大人向け『鬼滅の刃』


Production I.G がデジタルを多用して製作したアニメ映画。
横田基地のアメリカンスクールに出没した"鬼"。立ちはだかるは、刀を手にした謎の少女。


これが20年前のアニメーションだろうか。同じ制作会社がほぼ同じ時期に作った『人狼 JIN-ROH』も凄かったが、本作はさらにその上をいく。
オーソドックスな2D作画に加え、今では当たり前となっている3DCGIの技術を背景やオブジェクトを描くのに使われており、非常にリアリティのある映像となっていた。カメラワークが素晴らしかったです。
緊張感満載の非の打ち所のない最高レベルのアニメーションでした。もうそれだけで大満足です。


ところで、なぜ映画の舞台が日本の米軍基地内にあるアメリカンスクールなのだろうか。
そこは日本でありながら日本ではない、なんとなく異質な空間です。そんな場所でセーラー服を纏った少女が刀を抜いて鬼を斬るそのビジュアルは、なんとも言えないギャップとカタルシスを感じさせます。
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