急な世紀末ヒャッハー感。いやこれ前作から世界観が変わりすぎだろ。当時、続編だと思って映画館に観に行った人はさぞかし驚いたに違いない。主人公がメル・ギブソンというだけで、前作とは一切関係がない作品。
しかしこの世界観の構築はやはり素晴らしい。独特過ぎる世紀末感は心底ワクワクする。北斗の拳ですっかりおなじみとなってしまった現在だが、先に実写でこれを実現しているのだから本当に凄い。というかオマージュにしてもあまりに北斗の拳がまんまでビックリしたのだが、パクリとして問題にならなかったのか？おおらかな時代だったということなのかねぇ。
そしてこの世界観を完全に現代版としてリブートしてみせた「怒りのデスロード」はやっぱり偉大だったのだと改めて再認識した。全体的に本作のビジュアルを完全に活かしながら、しっかりとクールで格好良くアップデートしている。主人公マックスのキャラもブレていないし、カーチェイスなどのアクションや設定や脚本も本作をしっかりと踏襲しさらに改善していることがよくわかった。
正直本作はそこまでアガらなかったのだが、のちの「怒りのデスロード」の元となったと考えると、足を向けては寝られない作品。あと脇役だと思ったモヒカンが超キャラ立ちしていてとても良かったです。
