他の映画とは一線を画す異質なオープニングが印象的で、一体何の物語なんだろうと好奇心を掻き立てられた。
美しい庭園や大きな惑星が映し出されるどこか非現実的な画に魅了される。有名な絵画のオマージュも織り交ぜられていて素敵。
繰り返し流れるクラシックのメロディーによってこの映画の独特の雰囲気がまとめ上げられていて引き込まれた。
惑星の衝突という壮大な題材でありながら、登場人物が少なく、かつ手持ちカメラを用いて生々しく静かに映し出していく様が他のSF映画とは異なっていて新鮮で面白かった。
"普通"の社会で鬱になってしまうジャスティンが惑星の衝突という異常事態の中で元気になっていく様子は、普段生活している中で退屈なときや苦しいときに「何か事件とか起きないかな」と妄想してしまうことがよくある私は共感を覚えたし、しっかり者の姉との対比も興味深かった。
