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アイデンティティーのoskytのネタバレレビュー・内容・結末

アイデンティティー(2003年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

見始めた時は、これはB級のにおいがするなぁなんて思っていたが予想も及ばない裏切られ方をした。

大雨の夜にモーテルに集まった客があれこれ揉めてるうちに1人、2人とサクサク殺されていってテンポが良すぎてちょっと心配になる。
モーテルの敷地内の位置関係がいまいち分かりづらいため、誰かを追っていたり逃げていたりしても把握しづらいのが歯痒い…
ただ、宿泊客全員の誕生日が同じ、名前に共通点があるなどがわかってからは俄然面白い。
冒頭で少し関係なさそうな死刑囚の裁判の準備のシーンがあるが針の穴を通すように繋げてくるのはたまらなすぎる。


モーテルでの出来事は実際には無く死刑囚のマルコムの中で起きていたことっていう解釈でいいのかな?
殺されていったってことは最後に犯人だったとわかる子供のティミー以外の人格が消えたってこと?
実際の解離性同一性障害がどうなのかはわからないけど、マルコムの眼球が左右に痙攣してるような演技も本当すごい。


個人的には車に轢かれて瀕死の妻に近寄りながらも、応急処置をしようとするわけでもなく、ただ「事故の場合は10日以内に保険会社に連絡する〜」みたいな規約を繰り返し唱えていたお父さんが確実に何がが足りない感じがして怖すぎるんだよ。
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