にしや

普通の人々のにしやのネタバレレビュー・内容・結末

普通の人々(1980年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ためにためてラスト30分でガーッとたたみかけてくる流れがよかった!
「感情は楽しいものばかりではない」
コンラッドの気持ちとお父さんの気持ちがビシバシ伝わってきた。
全編に流れるカノンの音色も情緒を引き立てていて、とても綺麗だった…

コンラッドの親友が「兄さんを亡くしてつらいのはわかるけど、俺だって今のおまえを見てると親友をなくしたみたいでつらい」って言うシーンよかったな。

万事解決オールハッピー!ってオチじゃないのもリアルだ。でも読後感は悪くなくて心温まるものを感じた。

多分最初からこの母親嫌いだわって思ったからいなくなってせいせいしたんだとおもう。
逆に母親目線で見てたら胸糞なんかも。
でもまぁ完璧主義ゆえに世間体を気にして息子が精神科に行っていることを他言されるのを嫌がったり、自分の面倒は自分で見るとカウンセリングを拒否る姿はすこーしはわからんでもない。(でも私はその気持ちがすこーしわかるなと思ってしまう自分の性分が嫌い)
いつか自分が人の親になったらこの母親の気持ちも少しはわかるんだろうか?別に一生わからんでもえーけど。
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