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普通の人々のrinのレビュー・感想・評価

普通の人々(1980年製作の映画)
3.7
途中で中断せずに見れたっていうのが最近の面白いかどうかの指標になってる。
これは中断せず見れた。


ドナルド・サザーランドが普通の役でむしろ子供思いなお父さんだった。

君への愛が分からなくなったっていうのがなんか的確な表現だなと思った。
そんでなんも言わずに出ていく妻。
この人の頑固なところが正に行動に現れてて無理のない頷けるエンディングで良かった。
とても地に足ついてるというか、普通の人々っていうだけあって、そりゃ都合よすぎだよみたいな展開がなくてそこが良い。こういう普通の話描く時にちょっとでもん?って思うと途端につまらなくなるし、まぁ映画だもんねという感想になるから。

あの写真を撮る時に、気まずい人と撮る時の感じとかめちゃあるあるでいいシーンだと思った。
自分が避けられてる側の時は、あーやって私はいいからみんなで並んでって嫌厭して言われると傷つくし、逆に自分が避けたい時はそういう風に早く撮る側に回りたいと思うし。
子供の時とかやたらそういうの敏感で気づくし傷つきやすいんだよね。大人も傷つくのは一緒だけど、多分子供の方が傷つきやすいって思うのは近しい人にやられる可能性が高いからかな。
自分が家族をつくる側になるまでの大人の期間は、自分の親より友達とかと撮る事が多いだろうからね。
だから子供時代の身近な人の露骨な反応はかなり精神的に作用するね。

母親も最後は自分から息子に心を開いて行くのかと思いきやそんなことはないパターンで、息子は成熟した話だったね。
この家族はかなり辛い経験をしたわけだけど、父、息子はそれを乗り越えた風に見えた。母親だけその性格ゆえ苦しんで生きていくのかな。
そう思うと本当に心の持ちようとか素直さとか本音を言うこととか大事だなと思った。




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ロバート・レッドフォードが監督してたっていうのも知らなかったし、80年代のアメリカの文化みたいなNHKの番組でちらっと出てきて、母ちゃんがこれ面白いよって言ったのが見るきっかけ
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