クリムゾンキング

薔薇は何故紅い/薔薇はなぜ紅いのクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

南北戦争前夜のある南部の大農園を舞台に恋に恋するお年頃なお転婆娘ヴァレットと中心として南北戦争に突入していく過程と人々の移り変わりを描く。

展開早ッ!
と思ってしまうけどこれを長くしたのが「風と共に去りぬ」だったりするのである意味このくらいのぶった切りも良かったのかも。

揶揄われて地団駄を踏む仕草がいちいち可愛いw

黒人奴隷との関係も良好で戦争反対の立場もいるというちょっと変わってる作り。

北軍の略奪行為など北軍が悪いように描かれてたりするけど、まあリンカーンも別に本気で黒人のこと思ってたわけじゃなく政略的なことと「別に北部に農園ないから奴隷制度って特にいらなくね?」ってな感じでしか考えてなかったから(奴隷制度は悪しき習慣であるのは言わずもがなだけれど)北軍のあれもまあ納得。
冒頭で「人間なんて北も南もおんなじだわ」って言ってたダンカンが実際はただ戦争にひよってたのとヴァレットのそばにいたかったただの口実だったっていうのと戦争賛成だったのに色々と経験して北軍の兵士を匿うヴァレットの立場の逆転が面白い。

どちらが正しいと言えばどちらも正しいし間違ってるのだけど、「戦争に行かせたくはないけどそれを決めるのはあなた次第」っていうのが本作というか戦争への本質をついているところが他の作品と違うところ。
そう言った面でも見応えあったけど一番びっくりは「息子の死に際を見たわ!」で探しに行ったら本当に死んでましたー!という超能力者もびっくり展開とそれを受けて「ダンカンの声が聞こえるわ!」って言って観に行ったら「今回は生きてましたー!」というフラグクラッシャーっぷりと「んなバカなwww」な展開。

でも嫌いじゃないw