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チェイシング・エイミーのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

チェイシング・エイミー(1997年製作の映画)
4.8
「クラークス」でサンダンス映画祭観客賞を受賞したケヴィン・スミス監督による、レズビアンの少女と青年が繰り広げる奇妙な関係を描くラブストーリー。ホールデンとバンキーは、共同で人気コミックを描いて暮らしていたが、あるコミック・フェアで女流漫画家のアリッサに出会う。ホールデンは彼女に一目惚れするが、実はアリッサは同性愛者だった。しかし、それにもめげず、ホールデンはアリッサに猛烈アタックを仕掛けるが……。 アメコミマニアのケヴィン・スミス監督だけに、コミコンや漫画家の現状(絵を描く人の方がインカーよりリスペクトされている。イメージ戦略する方法など)がリアルに描いているし、男女関係のあけすけな本音トーク(女の子がどんなやり方が良いのか教えてくれたらお互い欲求不満にならない。異性に魅力を感じる理由とは。)やレズビアンの女性と付き合っている内に価値観が変化していく心情や彼女の豊富な経験に引いてしまう心情を丁寧に描いていいるし、親友との仲やレズビアンの仲間との間がギクシャクすることもちゃんと描いているので、アメコミファンだけでなくても楽しめる「常識やカテゴリーから離れてちゃんと愛すること」の煌めきや難しさを描いたほろ苦いラブコメディ映画の佳作です。安野モヨコの漫画と江口研一の小説と組み合わせたノベライズ本も、必読です。