K800

悪魔のシスターのK800のレビュー・感想・評価

悪魔のシスター(1973年製作の映画)
3.6
みる手段がなかったのでDVDを購入

ブライアン・デパルマ監督作品。
デパルマと言うとキャリーのイメージだったが、本作を見てすっかりこっちのイメージになってしまった。
シャム双生児という要素と二重人格という要素の融合は他にないのではないだろうか。
この映画の怖さは実際に起きたことを知る人がいなくなったことで、その事件は起きてないということになってしまうというところにあると思う。

主人公にはサイコのノーマン・ベイツと重なる部分があった。
ヒッチコックの裏窓っぽい要素もあり、デパルマがヒッチコックをリスペクトしていることが伝わってきた。

画面を2分割し2つの場面を同時進行で進めてくスプリットスクリーンは印象的だ。この手法は後にデパルマの代名詞となる。

映画を見ていて音楽が耳に残ったので調べてみると、めまい、サイコ、タクシードライバーなどの音楽を担当していたバーナード・ハーマンによって手掛けられていることを知った。
ジョン・ウィリアムズもそうだが映画にエネルギーを与えることのできる作曲家の作った音楽は耳に残り、ふとしたときに聴きたくなってしまう。

少々話がそれたが、本作はなかなかに変わり種な気がするので一種の映画体験として見てみてはどうだろうか。
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