このレビューはネタバレを含みます
ホラーというより、殺人鬼ものB級ホラーのパロディを取り入れたドタバタコメディという建て付け。ホラーが苦手でも余裕で観られて面白かった。
人はバタバタ死ぬしゴア表現もしっかりあるが、いかにも殺人鬼の餌食になりそうな大学生たちがアホのピタゴラスイッチといった感じで勢いよく死んでいくので、怖くはないし悲壮感もない。
蜂に追われてチェーンソーをぶん回しながら爆走するシーンが一番笑った。
内気な冴えないデブの主人公が、内面の善良さによって美女と心を通わせて親友のフォローにより奮起し成長していくという自己実現のストーリーラインがしっかりしていて、単に悪趣味な笑いに終始するだけではない満足感があった。
ヒロインも知的で良い子なので美女と野獣カップルの成り行きを素直に応援したくなる。
ラストバトルはチェーンソーVS鉄パイプの鍔迫り合いなどやけに絵になるカットもあり、ちょっとしたアクション映画並の質感があってこれまた良かった。