アルジェント監督2作目。
デビュー1作目のアルジェント節は、2作目で落ち着いてしまった感。
イタリアンな雰囲気を自ら否定する様な台詞もあったりして、俳優人もアメリカン。
遺伝子研究所で起こった殺人事件を追うジャーナリストが、たまたま出会った子連れの盲目紳士で実は元ジャーナリストであったという男の助けを借りて事件を追ううちに、色んなことが起こっちゃうという話。
イタリアンな泥臭さは全くなくなり、1作目に引続きエンニオ・モリコーネがアシッドジャズを効かせたカッコ良い音楽をあてていて、これはこれでサスペンスフルなミステリーとして楽しめるのですが、アルジェント的な「えーー?!」という驚きがあまりなく、濃厚なエスプレッソからアメリカンコーヒーになってしまったようです。
犯人やその動機にもあまり驚きがなくて残念。
それでも、映像の一つ一つになかなか凝った演出が見受けられたり、少女の撮り方に「なんかエロい」と感じるものがあったり(⌒-⌒; ) アルジェントファンなら色々発見もあり、退屈はしないです。
主演のジェームズ・フランシスカスは「続・猿の惑星」で主役のブレント博士役だった人ですね。かっこいいです。カトリーヌ・スパークはもーーー!!文句のつけようが無いくらい綺麗で、ウエストがほっそーーーい(°_°)。かなり豪華なキャスティングです。
アルジェント作品として観ると肩透かしですが、ヒッチコックを意識した普通のサスペンス映画として観ればなかなかの物かと思います。