このレビューはネタバレを含みます
アメリカ人の原点を感じられるいい映画でした。
自然が猛威を奮う大自然の中、助け合いながら、敬虔で倹しい暮らしを大切にする。そして、女性もたくましく生きていく。ガンバレって応援しながら観ていました。
酔っ払いの少年に夫を撃たれ、突然、未亡人になった普通の主婦が主人公です。
夫にすべてを任せていたので、家計が赤字であることを初めて知ります。
時は恐慌の時代、銀行からは家を売って立ち退けと迫られ、途方に暮れます。まだ幼い子供が二人いて、働いたこともない。どこにも仕事がないのです。
偶然、知り合った黒人の農夫に綿花の畑にしてはどうかと言われ、一念発起して、綿花の栽培を始めます。収穫も自分達で。働いて働いて生活費を稼ぎます。
銀行からは風変わりな盲人の義弟を下宿人として連れて来られます。最初は、黒人の農夫も、盲人も、主婦も関係がギクシャクしますが、主婦の必死な生き方にいつの間にか助けの手を差しのべていきます。
途中、KKKが出てくるところは南部だなと思いました。差別、ひどすぎます。
エンディングがとっても良かったです。アメリカ人の理想の社会なのではないかと思いました。