シニアものは元気になる~
実在の人物バート・マンローと実年齢も近いアンソニー・ホプキンスが、モテモテのチャーミングなレーサー役で、改造バイク「インディアン号」で世界最速の夢に挑戦します。
元は塩湖でもあったユタ州のボンネビルの平原にあるスピードウェイは危険がいっぱい。
バートは40年来の夢を果たすために愛車を改良し続け(その改良がすごいんです)、ようやくボンネビルまでやって来ましたが…ええっと驚くバートのおおざっぱぶり(大物ぶりともいう笑)。なんで、なんで? まるでドラマみたいな実話です。
アメリカのおおらかな人情と夢、壮大な風景といくつになっても挑戦し続ける勇者への尊敬が描かれていて、ホント気持ちいいお話でした。しかも、ちゃんと結果出すんですよ。タイトルがネタバレです。
ライバルの若きチャレンジャー(クリス・ローフォード)の育ちの良さが全面に出ていて何者よ?と思ったら、ジョン・F・ケネディの甥でした。絵に描いたようなアメリカの好人物像でした。
ロジャー・ドナルドソン監督は、バート・マンローについてのドキュメンタリーを製作し、その後、30年以上も本作の企画を温めていたとのこと。バートに魅了され虜になってしまったのわかります。バート愛に満ち満ちていました。