40余本ぶりに邦画を視聴。水曜どうでしょうを一気見した勢いと松田龍平を観たい欲が一度に解消される、この作品に食指が動くのは火を見るよりも明らかなことだった。
大泉洋に引っ張られる印象からドタバタやるだけのコメディドラマに思っていたがいやはや。大泉の駆け巡るススキノのネオン街や、安っぽいお色気のシーン、冗長的な演出やクサイ芝居。洋画からは得られない昭和の匂いを覚え、震えた。これが2011年公開だって??
中身の言及は避けるがメインキャストの絶妙な演技、しっかり通った話の筋に飲み込まれてしまいなかなか見ていて白熱してしまった。
加えて終わり方がまた邦画らしくて堪らない。良いウイスキーを飲み下した時のように、こう緩やかに余韻を残して去っていく。ゆったりと煙草を咥えながら浸れる滋味がある。贅沢だと私は思う。
良い俳優を良い場所で使い切れている、良い映画だ。